臓器別治療法


<イレッサローテションとは>


 イレッサローテションとは、非小細胞性肺がんの治療に対してイレッサをできるだけ うまく効果的にそして長持ちさせようとした治療法の事を言います。  日本で最も早くこの事実に注目し取り入れたのが私であり、その事実に気付いたのは イレッサ発売から半年経過した2002年末の事です。
 当初は殆ど誰も注意も関心も払わなかった事実でしたが、今ではNETを中心に多くの方 が知るところとなりました。
実はイレッサローテションとは別にたいした事実ではないのです。


1.イレッサが耐性化して、3ヵ月から半年以上休薬してから再投与をすると再び奏功することが多いという事実。

2.イレッサ単独では効果がなくても別の抗がん剤と併用することで再び奏功することがあるという事実。
 そしてその併用する抗がん剤はどれでも良い訳ではなく、どうやらCPT-11、VNR、GEMの3剤であること。
(特にこれについては多くの呼吸器専門医とされる方々が以前やっきになって否定していた事実でしたが、 今年に入りついに前言徹回して認め始めたようです。ようやく2年前の私の主張に追いついてきたわけです。)

3.イレッサが奏功しなくてもターセバは奏功する例が決して少なくないという事実。

4.一般的に通常の抗がん剤は一度耐性化すると休薬しても奏功する事は少ないという事実。

 1〜4の事実に注目すると重大なことが浮かび上がります。
 イレッサなどの分子標的薬は耐性化しても休薬すれば再び奏功する、通常の抗がん剤は 一度耐性化したら休薬しても再び奏功することが稀ならば、どちらの薬を軸に使うべきか 誰でも判ることです。
 そしてこのことから、イレッサを休ませ、他の通常の抗がん剤を代わる代わる併用する ことで半永久的とまでは行きませんが、かなり長期間腫瘍を休眠状態にコントロール できると考えられます。

 この理論が正しいかどうかは論より証拠、イレッサを投与を始めたステージ3b又は4の 非小細胞性肺がん患者が従来では到底考えられないような割合で2年以上の長期生存を 得られている事実が全てを語ります。
 またイレッサローテションに従って、イレッサが奏功しなくなったはずの患者でも1年以上 腫瘍をコントロールできている割合が半数以上という事実も驚くべきことです。


 非小細胞性肺がんの治療は3段階しかなく、1)カルボプラチン+タキソール、 2)タキソテール単独、3)イレッサ又は臨床試験終了すると、もう他には治療法がないとする 医師は、はっきり言って自分の頭で治療法を考えられないマニュアル医師であり、到底命を預けるに 足るレベルではありません。

 また最新の注意点を載せます。

(注意点1)
 イレッサからターセバそして次の治療法を検討される場合は、できればその次は 分子標的薬ではなく、
 A.アリムタ
 B.アブラキサン(タキソールのDDS製剤)
 C.GEM単独
などの治療法の方をお勧めします。

(注意点2)
 まだターセバはイレッサと異なり、耐性化して休薬した後再投与しても 奏功するかどうかは不明です。現在施行中のトライアルで結論はまだ先になります。

(注意点3)
 もしかすると血管新生阻害剤であるアバスチンは、イレッサやターセバの効果を 増強するかもしれません。
 ターセバ+アバスチンは大変高価でなかなか手が出せませんが、イレッサ+アバスチンなら 負担が比較的少なく、現在施行している方もおり、もう少しデータがそろったら結果を 公開しようかと思います。

2005年4月30日


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