臓器別治療法


<分子標的薬治療が続々登場する肝臓がん>



 肝臓がんの治療は、昨年のネクサバールが大変なインパクトを与え、まともな治療を行う病院ではもはやネクサバール抜きに肝臓がん治療は考えられません。
 しかしさらに今年の発表でタルセバ+アバスチン、ネクサバール+5FU系の有用性が発表され、ここ1〜2年で肝臓がんの治療はブレイクすると考えられます。


1) 2009年ASCO No.4522, No.4585, No.e15557
 タルセバ+アバスチン併用療法


 昨年のネクサバールに次いで今年の注目すべき発表。これによって平均生存期間の延長が大幅に向上した。

2) 2009年ASCO No.4592, No.4589
 ネクサバール+5FU系併用療法


 ネクサバールの有用性は既に明らかだが、ネクサバール+5FU系併用はさらに成績を向上させる。当サイトでは以前よりネクサバール+TS-1併用を推奨しているが、改めてその根拠が示されたと言える。

3) 2009年ASCO No.4588
 インターフェロン+5FU動注より、インターフェロン+CDDP/5FU動注の方が効果が上である。(金沢大学発表)


 大阪大が開発したインターフェロン+5FU肝動注をさらに改良したと言える。

4) 認可が期待できる新薬
 a)ABT-869(2009年ASCO No.4581)
 b)perifosine(2009年ASCO No.e15505)
 c)darinaparsin(2009年ASCO No.e15630)
 d)brivanib(2009年ASCO No.4577)


 これらの薬はいずれも分子標的薬であり、1つひとつの薬を見ると進行停止期間が2〜4ヶ月前後で腫瘍縮小率も決して高くはないが、各々の薬が全て効果があると証明されたとしたら、肝臓がん患者の受けるメリットは多大なものになることは間違いない。



 ネクサバールが肝がんにも保険適応となった(2009年5月)ので、
ネクサバール+TS-1 → タルセバ+アバスチンの順番で行うのがいいと思われる。

2010年5月8日


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