<膵臓がんにおけるFOLFIRINOX療法の意義 ACCORD11/0402試験の意義 大幅に生存期間の延長をもたらしたこの試験から学ぶべきこと> |
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2010年ASCOで発表されたこの試験は膵臓がんの治療の歴史をまた1つ塗り替えられるものとして高く評価できると思います。当サイトでは以前より膵臓がんにおけるFOLFOX,FOLFIRI療法をGEM耐性後のsecond-lineの治療法として取り上げてきましたが、エビデンスとしてはphase2レベルにとどまり実際の臨床現場では優位性が明らかなのにもかかわらずこうした治療法を施行する医師は国内では少数派でした。勿論その他にも膵臓がんにはアブラキサン(nab-paclitaxel)があり副作用の少なさからAACR,ASCOでも発表されたことは当サイトの他の記事をご覧になればよくお分かりになることと思います。 ですので膵臓がんの治療法で大事なことはあれかこれかではなくあれもこれもできるだけやりましょうというのが当サイトの基本的な立場でこれには長生きをしたい殆どの膵臓がん患者さんも同じお考えだと思います。 その中でこの試験の意義を考えていきたいと思います。 意義1、白金製剤はやはりオキサリプラチンが他のシスプラチンなどに比べて優位性がある事が改めて明らかになる。そしてL−OXPはGEM+L−OXPではなくFOLFOXとして使用されるのが理想である。 意義2、膵臓がんでは影が薄く当サイトでも取り上げる事が少ないCPT−11であるがFOLFIRIでは有効性があるということ。 意義3、5−FU系は簡単な経口投与であるTS−1が注目されているがTS−1耐性後でもFOLFOX,FOLFIRIが奏功した例が見られTS−1と5−FU+LVの持続投与は別物と考えても良い。 <まとめ> 膵臓がんにおける治療法はGEM+TS−1の他にもGEM+nab-paclitaxel、FOLFOX,FOLFIRIなどの治療法が有望でありこれらの薬に副作用が少ない分子標的薬タルセバや血管新生阻害剤アバスチンを組み合わせることで膵臓がんの治療成績は大幅に向上する事は(部分的ではあるが既に当サイトでも)証明された。 勿論自分の治療はGEMとTS−1だけでいいという方は別ですが。 やはり膵臓がんの治療に手抜きはいけないのである。手間はかかり患者もポートを入れる必要があるがFOLFOx、FOLFIRIを膵臓がんには行う必要があることを改めて反省させられた。 |
| 2010年8月26日 |
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