臓器別治療法


<乳がんにおける最新治療法>


■乳がんに対する術後補助療法はどのように行うべきか
    リンパ節転移陰性 リンパ節転移陽性
低リスク群 高リスク群


ホルモンレセプター
陽性
ノルバティクス
(タモキシフェン)
ノルバティクス※
 +化学療法
ノルバティクス※
 +化学療法
ホルモンレセプター
陰性
なし 化学療法 化学療法


ホルモンレセプター
陽性
アロマターゼ阻害剤 アロマターゼ阻害剤
 +化学療法
アロマターゼ阻害剤
 +化学療法
ホルモンレセプター
陰性
なし 化学療法 化学療法
 ※ホルモンレセプター強陽性ならば、LH-RHアゴニスト(リュープリン)併用

(1)ホルモン療法のポイント
  タモキシフェン(ノルバディクス)は既に古い(閉経後患者)
  アリミディクス、アロマシン、レトロゾールなどのアロマターゼ阻害剤を使用する。

   (a)タモキシフェン(5年間)+ レトロゾール(4年間)
   (b)タモキシフェン(2〜3年間)+ アロマシン(2〜3年間)
   (c)アリミディクス(5年間)

    (a)のケース: 約40%の患者が 更に再発から逃れることができる。
            (MA17 test より)

    (b)のケース: 約30%の患者が タモキシフェン単独より 再発が少ない。
            (IES test より)

    (c)のケース: 約40%の患者が タモキシフェン単独より 再発が少ない。
            (ATAC test より)


(2)化学療法のポイント  半年間行うのが一般的
   (a)Her2陰性
     タキソール + アントラサイクリン系    3週毎に8コースが標準的

   (b)Her2陽性
     ハーセプチン + タキソール  が第一選択

 しかし現在ハーセプチンは転移性乳がんのみ保険適用で、この治療を行うには、医師の了解が必要


 ★タキソールの投与方法に注意
   [CALGB 9840 試験]
   タキソールは、 3週間隔 3時間投与より  毎週問隔 1時間投与が
   奏効率、副作用 共に優れている。
   タキソールの投与量は 80mg/m2


■化学療法のみで手術が不要な乳がん

 Her2陽性早期乳がん (T1〜3、N0〜1、M0 ) は
 (a)ハーセプチン(12サイクル)+ タキソール(4サイクル)
 (b)ハーセプチン(12サイクル)+ FEC (4サイクル)

  (a)、(b)合わせて 半年の治療で 65%の患者が完全寛解となり手術が不要となった。
  ホルモンレセプターの陽性・陰性は関係ない。
                       (M. D, Anderson より)

  ハーセプチンを入れない タキソ−ル → FEC のみだと完全 は25%。

【投与方法】
 タキソール : 225mg/m2  3週毎
 5-FU :    500mg/m2   day 1〜4  3週毎
 EPI :    75mg/m2    day 1    3週毎
 CPA :    500mg/m2   day 1    3週毎
 ハーセプチン : 初回 4mg/kg  毎週
         (2回目以降 2mg/kg)

2005年4月30日


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