臓器別治療法


<Her2陽性乳がん・胃がん・卵巣がんに対してLapatinibが使用
可能となる 〜ハーセプチン耐性乳がんの全ての患者は使用すべき>


 Her2、Erb2などのチロシンキナーゼレセプターを阻害する分子標的薬Lapatinib (ターカイブ)が日本でも使用可能となります。特に経口薬というメリットと脳転移に対して 有効な点は朗報といえましょう。


1.特にハーセプチン耐性のHer2陽性乳がんの全ての患者はLapatinibを使用すべきです。
 また全体としてハーセプチン併用療法が有効でも脳転移が生じた場合は、速やかにLapatinbを 併用した治療法を行うべきです。
 CPT-11+Lapatinib併用療法は過去にCPT-11無治療の症例に対して有望であり、推奨されます。  またドキシル+Lapatinib併用療法も心不全のリスクが少ない症例に対して期待できます。

2.Her2陽性胃がん、卵巣がんに対してもLapatinibは使用すべきです。
 胃がんにおいてはLapatinib+タキサン系、L-OXP、CPT-11などが推奨され、卵巣がんにおいては Lapatinib+ドキシル、VNR、GEM、タキサン系などが推奨されます。

3.今後効果が期待されるのはイレッサ耐性非小細胞性肺がんで脳転移、髄膜転移が ある例についてです。これらの例にLapatinibは原理機序からすると奏効する可能性があるため、 症例を積み重ねて有効性を確かめる必要があります。

2007年5月28日


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