臓器別治療法


<再発上皮性卵巣・卵管がんにスーテントが有効>


 明細胞性卵巣がんにスーテントが有効なことは既に明らかであり、当院での投与経験からも証明されていますが、 上皮性卵巣がんに対しては有効性がはっきりしていませんでした。

 しかし2008年ASCO 抄録5522により、上皮性卵巣がんにおいてもスーテントが有効であることが示されました。

 スーテントを再発上皮性卵巣がん・卵管がん17名に投与し、評価可能な16例を分析しました。
 その結果、2名がPR、10名がSD、4名がPDでした。また腫瘍マーカーCA125高値例では11例中6例に低下が見られました。
 主な副作用は全身倦怠感、高血圧、口内炎、手足症候群などで、スーテントとの関連性は不明ですが肺塞栓が1例あったため、 脳梗塞、心筋梗塞などの既往がある方への投与には慎重になるべきでしょう。

 上皮性卵巣がんにスーテントは使用を検討すべきですが、単独で投与するか併用とするかは 今後検討が必要な課題でしょう。

2008年12月16日


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