臓器別治療法


<アスベスト・中皮腫・石綿 最新専門治療のお知らせ>


 難治性胸膜中皮腫・腹膜中皮腫について、以下の要綱で最新治療を行います。
 アスベスト由来の中皮腫については、抗がん剤・放射線治療が効果がないと言う医療機関が多く、日本の中皮腫の治療レベルの低さが残念ながら実証されています。
 そこで今回海外での臨床試験のデータや論文を参考に、我々の治療経験も考慮して難治性胸膜中皮腫の最新治療法を述べたいと思います。

1.中皮腫に効果がある、あるいは効果がある可能性がある抗がん剤は以下のとおりです。(併用を含む)
  A.白金製剤: CDDP L-OXP CBDCAの3剤
  B.ALIMTA(PEMETREXED)
  C.GEM
  D.アドリアマイシン系: DOXIL、EPIRUBICIN
  E.分子標的薬: イレッサ、ターセバ

2.実際の治療はどう進めればよいか?
 まず中皮腫の全ての治療の基本はA+Bであることは間違いありません。もしそこから外れた治療を行っている医療機関があるとしたら、それは全て実験的治療です。どんな高名な医療機関、アスベスト専門外来と名前をうたっていたとしてもまやかしです。
 しかし、A+Bがfirst-lineであり、last-lineであるという考えも同意できません。我々の経験ではA+Bに抵抗性なった例でもA+Cが奏功した例もあり、アリムタが認可される前はCDDP+GEMが優れた治療法として評価されたという過去もあり、中皮腫にGEMはsecond-lineあるいはfirst-lineとして欠かせない薬だと言えます。
 また分子標的薬であるイレッサは奏功率がさほど高くなく、他の薬との相乗効果もはっきりしない(中皮腫の場合)ので最後の切り札として使用するのが良いのではないかと考えます。

3.中皮腫の最新治療法(1つの例)
  CDDP+アリムタ → GEM+ドキシル( 又はエピルビシン)
  → GEM+アリムタ → イレッサ

 以上4つの段階の治療法が考えられます。
 少なくても3つ以上の治療法を試みない医療機関があったとしたら、最善の治療を望まれる方は転院するのも1つの選択肢だと考えられます。

4.他の注目すべき治療法
  A.TOMUDEX(raltitrexed)
  B.AVASTIN

5.参考文献
  2005年ASCO NO.2121, 7019, 7067, 7235, 7264
  2004年ASCO NO.7021, 7250
  2003年ASCO NO.2802, 2535
  Annal Oncology 2005, Jun, 16 923-927
  Pneumologie 2005, Feb,59, 108-111


 上記の参考文献をお読みの上「現在最適な治療法は何か」をよく考え、中皮腫の正しい治療法を選択していただきたいと切に思います。

2005年10月13日


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