<超高濃度・高濃度ビタミンC療法の真実> |
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最近、高濃度ビタミンC療法なるものが世間で知られるようになり、巧みな宣伝もあって全国でこの療法を行う
医療機関が増加してきました。 今日はこの治療法についての真実をお知らせしたいと思います。 ここで報告するビタミンC療法に関する情報の全ては、当方の知識と経験から知りうる限りの事実を記載し、 それについて客観的な意見を述べています。(希望や願望は一切入っていません。) この治療法がとても優れていると思う方は、事実をきちん受け止められる冷静な頭脳と心を備えた上で 以下を熟読し、再度判断してみて下さい。 ■事実1 高濃度ビタミンC療法単独でがんが完治することは一切なく、同様にがんが縮小することもありません。 単独で短期間の現状維持の可能性はありますが、数ヶ月以上持続することはありません。 残念ながらこれについては過去に論文が出て既に否定されており、過去の遺物をいまさら持ち出しても証文の出し遅れでしょう。 延命効果については比較したデータがありませんので、肯定も否定もできません。 ■事実2 抗がん剤との併用療法で特に5-FU系の抗がん剤、タキサン系の抗がん剤を使用した場合、 副作用が軽減される事は充分ありえます。 実際にこの療法を施行された方の状況を見ていますが、副作用の軽減についてはかなり有効性があると思います。 しかし現時点で、がんを縮小させる目的ではビタミンC療法がどれだけ相乗効果があるかは不明であり、 全く効果がない可能性も高いと思います。 ■事実3 ビタミンCは血液中から尿中に直ぐに排出され、長時間体内にとどまることはありません。 もしそれが可能なら昔、船員達は壊血病にはならずに済んだ事でしょう。 それが可能なら出港前に野菜の食べだめしておけば壊血病は防げることになりますが、残念ながらそうではありません。 従い、高濃度ビタミンCを維持するには連日投与のような形式が必要です。 例えばニンニク注射のように、一時的な疲労感、全身倦怠感、抗がん剤投与後の副作用緩和などが目的ならば 週1日あるいは2日の投与でもそれなりに役立つでしょう。 しかし直接的な抗がん効果を期待する場合、その程度の投与では高濃度ビタミンCを血中で維持すること自体 ほぼ不可能です。 ■事実4 もしも高濃度ビタミンCが直接がんに奏効するならば、がん組織そのものに局所注射すればもっと確実に奏効するでしょう。 わざわざ静脈内から注射して全身の血液濃度を維持する必要はありません。 しかしこの療法を行う医師の誰もその点には言及せず、ビタミンCを局所内投与して実際にがんが縮小するかを 確かめてはいません。 この事実こそビタミンC療法が、がん縮小等の直接的な効果を持たない証明だと思います。 がん組織内に高濃度のビタミンCを保つ方法でさえ奏効性が確かめられていないのに、それより高濃度ではない 全身投与で奏効するはずがないのです。 <結論> 1.高濃度ビタミンC療法は、がんを直接やっつけるような抗がん剤効果は殆どないと思われる。 2.しかし、がん患者のQOL改善や抗がん剤の副作用軽減(特に5-FU系、タキサン系)が目的なら、一定の効果が期待できる。 3.延命目的では単独での使用はあまり期待できないと考えられるが、抗がん剤との併用ならば可能性は否定できない。 あくまでもメインではなく治療法の選択肢の1つとしてなら、まだ検討してもよいだろう。 4.以上を承知した上で高濃度ビタミンC療法を行うなら、慎重に行う医療機関を選ぶべきである。 ■条件1 他の化学療法もきちんと出来る腫瘍内科医がいる医療機関で行うべきです。 どうしてこの治療だけ普通のがん治療もできないような医療機関が行えるのでしょう? 少なくとも腫瘍内科の看板がなく、他の科目を専門にしているような医療機関で安易に受けるような治療法ではありません。 ■条件2 ビタミンCは自費だとしても極めて安いので、1月5万円〜10万円以内で行っている医療機関を選びましょう。 それ以上の費用がかかるところは悪徳業者と言われても仕方ありません。 ■条件3 単独では奏効しないわけですから、高濃度ビタミンC療法と他の化学療法も一緒に行える医療機関で行うべきでしょう。 以上は冷厳な事実ですが、夢や妄想でビタミンC療法を信仰する人には何を言っても無駄かもしれません。 事実を事実として把握することが出来ず、感情や願望だけで物事を判断する方には、このサイトの情報は不要でしょう。 ちなみに、高濃度ビタミンC療法はアンチエイジングとして行うならば充分価値があると思います。 疲労軽減や皮膚の若返りなどの効果も期待できるでしょう。 しかしアンチエイジングで高濃度ビタミンC療法を行っている医療機関が何故、がん治療までできるのでしょう? おかしいとは思いませんか? 例えば他の治療法を拒否しこの治療法のみが生きがいで、それをバネとして生きているがん患者さんがいるとしたら、 その生き方まで否定するつもりは毛頭ありません。 気持ちを前向きにしてQOLを維持するやり方は決して否定するものではありません。 しかしその程度の効果しか期待できない療法が1月10万円以上の費用を取って医療機関で施行されているのは少々疑問です。 リーズナブルな費用で出来るならばまだしも。 |
| 2008年10月23日 |
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