在宅・緩和ケアでもできる治療


<最低限この条件を満たした緩和ケアへ行こう
〜緩和ケア科、緩和ケア医の名前だけを信用してはならない。>


1.痛み止め(特にオピオイド)の薬の種類を充分に用意してある医療機関を選びましょう。

 最低限必要な薬15種類をチェックリストに載せたので、 患者は自分がかかっている医療機関にぜひ問い合わせてみましょう。 チェックリストをコピーして主治医の元に持っていくのも良い方法。
 この15種類の痛み止めを処方できない医療機関は、がん治療を行う資格がないと言っても過言ではないと思いますが、 残念ながら全て処方できるがん拠点病院は1/3以下、緩和ケア病棟を持つ病院に至っては1/10以下であることを 知る必要があります。

 なぜマスコミが手術数を競って「いい病院ランキング」を報道するのに痛み止めの薬をどれだけ用意してくれているか、 「緩和ケア版・いい病院ランキング」を報道しないか、本当に不思議です。マスコミにとっても、治らないがん患者、 取り分け緩和ケア患者は邪魔なのでしょうか?

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2.オピオイドの徐放剤を使いこなせる医療機関を選びましょう。

 痛み止めの投与で痛みが安定した場合、次は徐放剤への変更と、突発的な痛みに対応するレスキューの選択が必要です。
 しかしそのことが分からずに、そのまま初期処方を行う医師もたくさんいます。




3.レスキュー(突発時の痛み止め)がきちんと処方できる医療機関を選びましょう。

 突発時の痛み止め、すなわちレスキューは簡単な原則です。

 現在、モルヒネ系の痛み止めを使用している場合   → オプソを使用
    オキシコドン系の痛み止めを使用している場合 → オキノームを使用
    フェンタニル系の痛み止めを使用している場合 → どちらでも良い

 注射薬を除き、痛みが強くなった場合、頓服で効果がある薬はオプソ、オキノームのみです。
 痛みが強くなったら、アンペック座薬、MSコンチン、オキシコンチンを追加して服用せよとか、 デュロップ追加を指示する医師がたくさんいることに、しかもそうした医師が大学病院に多くいることに 愕然とさせられます。


4.こんな医師・医療機関は要注意!!
(「お願いです。もうこれ以上がん患者さんを診療しないで下さい!」と言いたくなる医師・医療機関)

1)口から飲めない経管栄養の患者さんにMSコンチンを砕いたり、モルヒネ散を使う医師・医療機関。
(きちんとモルペス細粒を使って下さい。)

2)モルヒネやオキシコドンを使いすぎると麻薬中毒になるなどと言う医師。
(モルヒネやオキシコドンをどんなに使用しても<適切に使用すれば>麻薬中毒になるとか生命を縮めることはありません。 おかしな偏見を患者に説明しないで下さい。)

3)レスキューは1日2回以内しか使用できないと説明する医師。
(何回使うかわからないからレスキューなんです。)

4)緩和ケア病棟に入院すると、定額制のために高い薬が使用できないと説明する医師。
(緩和ケアは金儲けの道具ではありません。)

5)緩和ケアを消極的治療と説明する医師。
(緩和ケアはあきらめる消極的治療ではなく、QOLを改善する積極的な治療の1つです。 「緩和ケアに来たからには積極的な他の治療もあきらめろ」というのはおかしいです。)

2007年8月8日


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