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<レミケード、エンブレルの有用性が立証できたため、
がん患者に国内の医療機関での投与を呼びかける
〜丸山ワクチンの歴史的役割の終了か?>


 当方では抗サイトカイン療法を10名を超えるがん患者に施行しました。
 投与対象患者は全ての固形腫瘍で化学療法施行中又は緩和ケアのみを施行している11例。 投与年齢35歳〜75歳。投与疾患は消化器系がん、呼吸器系がん、卵巣がん、乳がんなど。

(投与のまとめ)
1.化学療法後に生じる副作用、特に全身倦怠感、吐き気、発熱、気力低下などの4項目において、 明らかにレミケードはその副作用を減少させる。

2.化学療法前後より、がん悪疫質の状態によるPSの低下も改善させる働きを持つ。

3.緩和ケアのみ施行する場合での投与では、限定的ではあるが全身倦怠感、発熱、うつ状態の改善が 見られたケースもある。

(投与例の検討)
・血液中TNF-a
  6.2 → 4.3
  4.7 → 2.8 (正常値2.8以下)

・血液中IL-6
 16.5 → 12.2
 13.0 → 9.2(正常値8.0以下)
 (※IL-1も同じ傾向が見られる。)

 がん患者において採血を行い高サイトカイン血症が確認された場合、抗サイトカイン療法として レミケードの投与が高サイトカイン血症を改善する働きが確かめられました。 高サイトカイン血症はがん患者における全身倦怠感、うつ、気力低下、発熱、食欲低下など引き起こします。
 そこで当サイトでは、抗サイトカイン療法が適応となるがん患者全てに、レミケードの投与を強く呼びかけます。
 抗がん剤治療は副作用が強いのは当たり前、仕方がないとあきらめてしまうのは、早いのではないでしょうか。

(丸山ワクチンについて)
 丸山ワクチンは直接的ながん治療効果より、患者自身の免疫力向上とか症状の緩和に役立つとされています。 それについては特に否定することはありません。確かにそうかもしれません。
 しかしその効果について、科学的に分析されることがあまりありませんでした。 従い、これまでその効果に懐疑的になる医師もしばしば見られました。

 レミケードはその効果は丸山ワクチンに相似していますが、その作用機序、メカニズムが科学的に 立証された点が大きく異なります。
 例えばレミケードをタダの水と考える人は一人もいないでしょう。また進行期のがん患者や化学療法中の がん患者が、高サイトカイン血症になっていることも否定する人はいないでしょう。 そしてレミケードが血液中のサイトカインを下げる働きを持つことも。
 残された課題は、レミケードがどこまでがん患者のQOLを上げる働きを持つか、客観的評価をすることです。

 ついに丸山ワクチンはその役割を終える時期に来たのかもしれません。 科学的なデータに引導を渡されて。
(数年前のサリドマイドの役割が終了したのに似ているかもしれません。 サリドマイドの血管新生阻害剤としての効果はアバスチンに大きく劣ります。)
 しかし未だ多くのがん患者はこの事実が許容できないでしょう。それは丸山ワクチンという希望、夢あるいは幻想が、 レミケードという科学的なもの、科学的に役割が解明されている薬に打ち砕かれるのを信じたくないからではないでしょうか。

 丸山ワクチンの利点はその安い費用にもあります。 ですから、経済的負担がどの程度可能かによって使い分けされる方向が望ましいかもしれません。

2008年6月17日


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